私が好きなのは貴方だけ。





ドン!




「きゃっ」


私は、よろめいて
でもりんご飴を落とさないように
腕に力を入れた。




「わり…大丈夫?」

「は、はい…」




「あれ?花野井じゃん!」


「黒乃くん!!」




なんとぶつかった相手は黒乃くん。


黒乃くんは私だとわかると
優しく微笑んだ。



あ、黒乃くんも浴衣を着ている。

なんだか新鮮…。




「てゆか、前も俺らぶつかったよな。
…あれ?一人?」



「うん、愛ちゃん達と
はぐれちゃって…」



「あ、まじか。
実は俺も友達とはぐれちゃって。

だから、はぐれた者同士
一緒にいようよ。」



「え…」



黒乃くんと二人⁉︎


急に心拍数が上がってきた…




「あ、いや?」


「い、いやじゃ、ない。」



「良かった。
じゃあ今度こそ、お互い
はぐれないようにしなきゃな。」


「そうだね!」




私は黒乃くんと隣を歩いた。