私たちはベンチに座って静かに目をつむった。 「ねぇ、蓮。 私たちの運命の出会いはここからはじまったんだね。 私たちのタイムリミットは一年しかなかったけど、それでも、いいや、だからこそ普通の恋人どうしよりも価値のある濃い時間を過ごしたね。」 わたしが目を開いて隣を見たら、蓮が安らかな顔で眠っていた。 「蓮。 長い間病気と戦って頑張ったね。 お疲れ様。」 こうして彼は18歳という短い生涯に幕をおろした。