ルールもわからないスポーツ観戦は
やっぱり手持ち無沙汰な感じで

気づくとあっとゆうまに試合は終わっていた。


周りの歓声は選手のせめぎあいの度に
一段と大きく盛り上がっていたけれど、

私の気持ちはそれに比例することなく
ただただ静かに穏やかな波をたてていた。


「このあと…ご飯でもいかがですか?」


試合が終わり出口に流れるように歩く途中、
下関さんが私の目を真っ直ぐに見て言った。



普段ならきっぱりと断っていたと思う。



外に出るとどんよりとした空が広がっていた。


私の心みたいだ。


今日初めて会った人と、
興味のないスポーツ観戦をして、
なんとも思ってない人と食事にいく。


私はそんな一日が何だか滑稽なことを
しているように思えて笑えてしまった。


同時に全てをめちゃくちゃに
してしまいたい気分だった。


「…いいですよ。」