「由紀さんはやさしいんですね。」



"由紀さんはやさしいんだね"


急に胸が変な音をたてて高鳴る。


…私は、優しくなんかないよ。


何かを自分で決めるのが怖くて
いつも相手の望むことを言って
理解のあるふりをして逃げてるだけ…


追い縋ったって
ダメなものはダメ…

そうして戦わずに相手からも
自分の気持ちからも逃げてるだけだ…


弱い自分のからくりが見えなければ
人はそれを"優しさ"と呼んでくれる、ただそれだけのカタチ…