夜の冷えた風が心地よく肌に触れる。

このまま何時間でも
一緒に過ごしていられそうな気がした。


「なんか、懐かしいな…」


そう言って思い出すように川べりの手すりに触れた。


「雅春さん、高校生の時モテモテだったでしょ?」


雅春さんの方を見て言うと、
こちらを見て少し考えてから
いたずらっ子のように笑った。


「モテモテだったねー」


「やっぱり!」


「ウソウソ、全っ然!
意外と一途なんだよねー、俺。」


「彼女一筋?」


「そ。高1でできた初カノと20年以上になるね。」


「っ?!凄い!素敵ですね!」


「まぁ、喧嘩もいっぱいして何度も別れかけたけどねー…」


「でも続いているなんて、やっぱりすごい!」