しばらく歩いていると川に半円状に突き出た踊場のような場所に着いた。

そこに長方形状の石のベンチと踊場の端には何かのモニュメントがあった。


「ここ、高校生の時によく来たんだよ。
高校生のデートスポット。」


そう言って雅春さんが照れた少年のように笑った。


「ここね、"恋人岬"って言って
昔はここが網目状の柵になってて
制服の第2ボタンの裏に二人の名前を書いて吊るすのが恋人同士の定番だったんだ。」


高校生の時にやったのかな…
その時を思い出したのか顔が照れ臭そうに緩んでいた。