手を繋いで歩いている間、
私達は無言だった。

けれどその沈黙は、嫌じゃなかった。


「今日はありがとうね。」


夜の涼しい風にのって
柔らかな温度の雅春さんの声が届く。


「いえ、こちらこそ…楽しかったです」


本当に心からだった。


こんなに穏やかで楽しい時間、久しぶりだった。