「ここね、会員制のカフェなんだ。」


「…会員制?」


「そう、まぁ、俺顔広いからね。

今は俺の知り合いがほとんどかな。」


「じゃあ、今日のお客さんのほとんどが・・・?」


チャラ男はまたニヤリと笑った。

どうやらそうらしい。なるほど、確かにその人数は顔広いと言えるわ…

いったい何者…?


「フツーの大学生だよ、普段はね。」


…?!なんで考えてることが…

そう思っていると、またチャラ男に笑われた。


「…?」


「由紀さん、顔に出過ぎなんだよ。」


…ウソ?!
私そんなに…?


「…ていうか、なんで?!…私の名前?!!」


そういうと、またニヤリと笑ってポケットから何かを取り出した。

「だって社員証、借りてたじゃーん♪ 小林由紀さん♪」


…そうだった。しっかり名前とか書いてあるんだった…。
そう思うと、住所とか載ってる免許証とかじゃなくて良かった…

そんな的外れなことを考えていると、
目の前の男はまた笑って、私の前にソレを差し出した。