「送る」 それだけ言うと祐樹たちとは反対の方へと足を進める。 「え、あっ…」 先々行く俺に焦ったらしいユナは足を縺《もつ》れさせながら俺の後ろをちょこちょこと付いてくる。 ちらりと後ろを見ると一生懸命足を動かす彼女を見ていて、俺の歩くスピードが速かったのか、とやっと気付いた俺は歩幅を小さくする。 それに気付いた彼女は 驚いたように俺を見上げ、ふわりと笑った。