「おう、シュウ待てよ」 千代の家に行こうと足を動かそうとした途端、後ろから声が聞こえてくる。 「この子たち送るんだったら俺こっちの子送ってく。シュウはそっちの子送ってってやれよ」 そう言ったのは祐樹で、祐樹は千代の方に顔を向けるとニコリと微笑む。 「君、名前は?」 「千代」 「へー、かわいー」 「よく言われる、そのお世辞」 「まじかー、千代ちゃん面白い」 「ありがと」 ナンパの言葉を並べる祐樹とそれをさらりと受け流す千代を横目に見ながら「頼むわ」と祐樹に声をかける。