つきあかり





ほんと、暇だな



何も考えずぶらぶら歩いていると
急に音楽を鳴らすスマホ



俺はそれを手にとって
電話をかけてきた相手を確認する。



画面に映し出された名前は
同じ高校に通う橘花(たちばな)だった。



橘花も俺と同じく学校で浮いている中の一人。

赤い髪に両耳に大量に付いたピアス
おまけに鋭い目つきにでかい声。

なぜこの進学校に入れたのか不思議だと誰もが思う人間だった。