それから一週間がたった。






今は合唱コンクールの歌決め。





学級委員が声を張り上げる。



委「提案をだーしーてくださーい!!」




皆ガヤガヤで、、ゴチャゴチャで、、



でも何とか歌が決まった。








そういえば、美華に非常階段のあの人の


ことを話した。



顔の特徴などを話すと、美華は

すぐ誰だかわかったみたい。



2年A組

名前は響翔流(ひびきしょうる)



名前までイケメンかよ。。。





でも、あの人…響くんは
女遊びがすごいらしい。

来るもの拒まず去るもの追わず


って感じで、しかも女の人は


すごい扱いなんだって。



でも、そりゃあんなにイケメンなら


女も寄るわな。。。




なんか、少しがっかりした。



友達になろうって言ってくれて


正直嬉しかったから…




でも、次の日の約束


自分からしといて


破ってるからね。



本当にろくな人じゃないんだろう。




会ったら誰にでもあーやって

話しかけてるんだろう、きっと。








私は今日も非常階段に

向かった。



この頃美華は友達?から


ちょくちょく呼ばれてるから


私はこうやって非常階段で

昼休みを過ごしてる。






美華は人気者だからなぁ。


羨ましいな!



何て思ってたら




響くんが来た。。。






「響くん...」





響「んあっ、またお前かよ」



え?……ん?お前?ん?



響「ってかなんで俺の名前知ってんの?」





なに、この前と全然雰囲気違うし!





「友達から聞きました。」





響「へぇ〜。」





そういうと向きを変えて

歩きだした







「あっ、あの!!!。。。」



響「は?」






うわ、やっちゃった。



なに呼び止めてんの私。




言うことなんて何もないよ?!



「こ、この前…どうして来なかったんですか?!」




焦って声裏返っちゃった。


もう本当、穴があったら入りたい。笑






響「ふっ、笑 あれ本気にしてたの?
冗談だっつーの笑」






冗談だったんだ…


でも、私はあのときの悲しそうな



笑顔が忘れられないよ。



「私は羽田未弥です。
友達なんだから、覚えてください!!」



何言っちゃってんだーーー私。。




でも、あの顔を思い出したら


咄嗟に口にしてた。






響「っそ。なら未弥、ジュース買ってきて?」





いきなり?!





「は、はい!わかりました!!!」



私はダッシュでジュースを買いに行った。





響「サンキュー。それとこれ
俺の連絡先だから登録しといて。」





響くんと連絡先を交換して、



教室に戻った。









私は、この時少し





響くんと近づいたい










そう思った。