学校の帰り、佑樹と会って直ぐにバイバイした。
だいたいこの時間帯は佑樹と会う。
そして、この曲がり角で。
丁度佑樹が曲がってくるんだ。
私はその時間帯をわざと狙って学校を出る。
居残りなんかあった時は無理だけど
明日に期待する。
私はそんな小さな人。
佑樹はいつも数人の友達と一緒に帰る。
私は構わずいつも話しかけるんだけど
佑樹はそれが嫌なのか、特にこの時は冷たい。
でも私は気にせず話し続ける。
その友達は私の事を覚えてくれて、優しい笑顔を向けてくれる。
さっきバイバイしたのにまた会いたくなっちゃった。
そう思う私はきっと、佑樹にベタ惚れなんだ。