好きになった理由


学校の近くまで来て角を曲がった圭介。
あたしの家こっちじゃないんだけどな。
圭介の家はこっちなのかな。

「あ、あたしのいえ…」

「ちょっと寄り道してかね?」

あたしが言おうとしたら圭介が寄り道したいって少し先にある公園を指差した。


あ、ここあたしが小さい頃遊んでた公園だ。

公園に入ってベンチに腰掛ける。

「なつかしいな。あたしよくここで遊んでたんだよ。」

うん。本当になつかしい。
木のアスレチックもブランコも変わらずある。

鉄棒ここで毎日練習したな。
逆上がりなかなかできなかったんだよね。圭介はすぐできたのかな。

「俺も中学のときよく来たよ。バスケしにさ。」

そういって奥の方にあるバスケのゴールを指差す。

バスケットゴールなんてあたしが遊んでた頃はなかったな。いつの間にできたんだろ。

圭介が中学のとき練習してたってことは中学のとき来てれば圭介に会えたのかな。
ここでバスケをしている圭介を想像してみる。かっこいいんだろうな。