冷静に考えて、私。家から高校までチャリで行けば15分!よしっ!いける! とりあえず顔洗って、髪とかして…… 「行ってきまーす‼」 私は、昭和の少女漫画の主人公なみに目を輝かせながら口にパンをくわえて家を出た。 はぁ~!遅刻しちゃう!遅刻しちゃう! ち…こ、く…… 「諒ちゃん!?」 「お前っ!おせぇっつの!」 なぜここに!? 私の家の前には、だいぶお怒り気味で私を見ている諒ちゃんが立っていた。