「いい加減起きろ~!」
急にその声が鮮明に耳に入ってきた。
まって……やっぱりこの声は諒ちゃん!?
その瞬間、私は大きく目を見開いた。
「はぁ……やっと起きた…」
私の目の前には、大きな諒ちゃんの顔。
「ちょっと‼勝手に私の部屋入んないで!って何回も言ってるじゃん!」
私は諒ちゃんにそう言いながらベッドから飛び降りた。
「はぁ?別にいいじゃねーかよ。お前の寝起きの顔なんか見飽きてるんだから」
そう言いながら諒ちゃんは呆れた顔をしている。
でも、本当にこれだけはやめてほしい。確かに諒ちゃんには寝起きの顔たくさん見られてるけど………
私にとっては恥ずかしくてしょうがないんだもん!