好き。それだけじゃ、ダメ?



「痛……」


「さ、紗菜大丈夫?」


「うん、まあ、平気」


少し足を擦りむいた。痛い。


痛くなった部分は赤くなっている。


「…………」


「保健室行ってきたら?」


「はい」


痛かったけどバスケから抜けられる嬉しさがほんの少し出てきた。