Is you is or is you ain't my baby?

時間は約束の8時になるところだった。

「隣いい?」

そう聞いてきた京極に、
「どうぞ」

櫻子は答えた。

京極はマグカップをテーブルのうえに置くと、櫻子の隣に座った。

「カプチーノ?」

櫻子のマグカップを指差してきた京極に、
「そうですけど」

櫻子は首を縦に振ってうなずいた。

京極のマグカップに視線を向けると、生クリームがたっぷりと入っているココアだった。

「えーっと、何から話そうか?」

そう言った京極を無視するように、櫻子はカプチーノを口に含んだ。

「俺の仕事は自己紹介の時に言ったと思うんだけど、アッキーはどんな仕事をしてるの?

ホテル関係の仕事なの?」

話しかけてきた京極に、
「どうしてそんなことを思ったんですか?」

櫻子は聞いた。