Is you is or is you ain't my baby?

厳しくて、自分のことをいつも“落ちこぼれ”だ“役立たず”だと罵っていた両親の姿はどこにもなかった。

そんな両親と一緒になって自分のことを見下していた兄と弟も、申し訳なさそうに櫻子のことを見つめていた。

「――櫻子、すまなかった…」

兄は泣きながら謝罪した。

「――ごめんなさい、お姉ちゃん…」

弟も一緒になって、泣きながら謝罪した。

泣きながらの謝罪が終わると、テーブルを囲んでの話しあいが始まった。

「これ…」

母親がテーブルのうえに何かを置いた。

うさぎとクマのイラストが描かれた、淡いピンク色がアクセントになっている母子手帳だった。

母子手帳の子供欄には“あおき さくらこ”と自分の名前が書かれていた。

櫻子は目の前にいる両親の顔を見つめた。

「実は…君が生まれた2ヶ月後に、君は大病を患ったんだ」

父親が言った。