Is you is or is you ain't my baby?

久しぶりに足を踏み入れた実家は、何も変わっていなかった。

変わっていたところをあげるとするならば、家族だった。

久しぶりに見た家族の顔はひどいくらいにやつれていて、知らない人みたいになっていた。

白髪が交じっている両親の髪を見たとたん、櫻子の胸が痛んだ。

(あたしがここまで、お父さんとお母さんを追い込んだんだ…)

自分が犯した罪に、櫻子は泣きそうになった。

「――ごめんなさい…」

呟いているような小さな声で、櫻子は家族に謝罪した。

「謝るのは僕らの方だよ」

そう言ったのは父親だった。

「あなたをここまで追いつめてしまったのは私たちよ…。

悪いのも、謝るのも、私たちの方よ…」

母親は泣きながら謝罪した。