「嬉しいよ、アッキーが僕を選んでくれて」

北大路が櫻子に声をかけた。

「マッサンは初めてあたしと向きあってくれた人だから、あなたを選びました」

櫻子は答えた。

「そうか。

僕は君よりも、メンバーでも年上だけど、それでもいいのかい?」

確認するように聞いてきた北大路に、
「あなただからいいんです」

櫻子は答えた。

「あなたがいいから、あたしは生涯のパートナーとして選んだんです」

「アッキー、嬉しいよ」

北大路は櫻子の頭をなでた。

「マッサン、途中までですけど歩いて帰りましょう」

そう言った櫻子に、
「もちろんだよ」

北大路は櫻子と手を繋いだ。