櫻子を助けなければならない。

復讐から櫻子を救わなければならない。

先ほどの泣きながらカメラに向かって謝っていた櫻子の母親の姿に、京極は思っていた。

家を飛び出して向かった先は、メンバーの集まり場所である『Bartender』だった。

自分でもよくわからないが、ここへ行けば彼らに会えるような気がしたからだ。

「京やん！」

事実、小梅と北大路がそこにきていた。

「おいおい、仕事はどうしたんだよ…」

人のことは言えないけれどと心の中で呟きながら、京極は２人に聞いた。

「今は仕事のことは考えられない」
と、小梅。

「僕のわがままで、今日だけ休みにしてもらったよ」
と、北大路が言った。

そこへ、
「京やん！」

英恵と藤本が現れた。