Is you is or is you ain't my baby?

「英恵も今年で30歳だ。

これからは全て物事は自分で決めなさい。

英恵がいいと思ったら、自分の好きなように人生を歩きなさい」

そう言った父親に、
「はい、わかりました。

わたしの方こそ、すみませんでした」

英恵は返事をした。


父親とも無事に和解をして、順調な日々を送っていた英恵の耳に入ってきたのは、あのニュースだった。

お見合いを予定していた『平和興業』の大事件だ。

「また横領で逮捕されたってさ。

本当に、一体どんな会社なんだろうね」

『平和興業』の社員が400億円を横領して逮捕されたと言うニュースを見ながら、国光はトーストをかじった。

「まさか、とんでもないブラック企業だったとは思いもしなかったな」

父親は呆れたと言うように息を吐くと、コーヒーをすすった。