キラキラと輝いている夜景を見下ろすと、
「あいつら、絶対にたたき潰してやる」

宣言をするように呟いた。

母親まで寄越してくるとは、ずいぶんと考えたものだ。

「今さら、話しあいましょう?

笑わせんな、クソが!」

ダン!

怒りをぶつけるように、地面を蹴りあげた。

ドアの方に視線を向けると、それまでたたいていた音は止んでいた。

従業員が連れ出したのか、それとも自分からあきらめて帰ったのか。

どちらにしろよくわからないが邪魔者はいなくなった。

「絶対に潰してやる…!」

宣言をするように呟くと、ギリッと奥歯を噛みしめた。