Is you is or is you ain't my baby?

「フン…」

京極に休むことを伝えた櫻子はスマートフォンをテーブルのうえに置いた。

「後少しだわ」

計画通りに進んでいる崩壊劇に、櫻子はニヤリと笑った。

「やるからには徹底的に潰すわ。

あたしをコケにして見捨てたんだから」

窓の外から見える夜景を見ながら呟いた時、チャイムが鳴った。

櫻子はドアの前へと歩み寄ると、
「何ですか?」

部屋の外にいる従業員に聞いた。

「檍様にお客様です」

ドア越しから従業員が答えた。

(お客様?

今日は来客の予定なんかなかったはずなのに)

櫻子は首を傾げたが、部屋の中に入れることにした。

「わかったわ」

部屋のドアを開けると、
「櫻子!」

1人の中年女性が部屋の中に入ってきた。