「もしかしてとは思うけど、アッキーは家族の誰もと連絡をとっていないだろうね」

そう言った小梅に、
「たぶん、恨んでいるんだろうな。

自分がひどい目にあっても助けてくれなかった家族のことをアッキーは心の底から憎んでいるんだろうな」

藤本は言い返した。

「確か、また集まりがあるんだよね?

その時にアッキーに家族に連絡をするように話したら…」
 
小梅が言った。

「そうだな、さすがに体調が悪いのはもう治っているだろう。

その時にアッキーを説得にかかろう」

藤本の言葉に、小梅は首を縦に振ってうなずいた。