「では、ニックネームも決まったことですから早速始めましょうか。

時間は1週間です。

来週のこの時間に、またお会いしましょう。

では」

パンと、伊地知は手をたたいた。

「えっ、もう始まったの?」

京極が聞いた。

「ええ、始まりましたよ」

伊地知はニコリと微笑んだ。

「さっきも言ったと思いますが、期限は今日から半年です。

この半年間の間に、この中から自分たちのお相手を見つけてください。

それでは…」

伊地知はそこで言葉を区切ると、こう言った。

「素敵な恋を始めましょう」