「今日は僕の行きたいところにつきあってもらってもいいかな?」

そう聞いてきた北大路に、
「ええ、いいですよ」

小梅は答えた。

北大路と一緒に公園を後にすると、先に寄ったのはケーキ屋だった。

そこで季節のフルーツがふんだんに使われているロールケーキと抹茶のロールケーキとチョコレートのロールケーキの3本を買った。

「そんなに買い込んで、一体どこへ持って行くって言うんだい?」

ケーキ屋の紙袋を見つめながら、小梅は聞いた。

「これが僕がよく行くところと関係しているんだ」

北大路が質問に答えた。

クララと一緒に散歩しながらついたところは、2階建てのウッドハウスだった。

全て木でできていると言うこともあってか、温かみを感じた。