3人の間にしんみりとした空気が流れた。

それを破ったのは、
「って、まだ6月がきていなければ残りの3ヶ月も終わってないですよー!」

京極だった。

「ああ、そうだったね」
と、北大路。

「危うく忘れるところだった…」
と、藤本。

「2人の気になる人もわかったことだし、後はお酒と料理を囲んでいろいろと話をしましょうか!

仕事の愚痴とか仕事の愚痴とか仕事の愚痴とか」

ムール貝の白ワイン蒸しを手にした京極に、
「そればっかかよ…」

藤本は呆れたように言った。

北大路はクスクスと笑った後、スペアリブをつまんだ。