「いやあ、どうも」

京極はコクリとレモン水を口に含んだ。

「仕方ないよね。

僕とダイダイは水曜日が休みで、京やんは会社勤めなんだから」

北大路は言った。

「あわせてもらっちまって本当に悪いな。

京やんにも予定があったのに」

そう言った藤本に、
「いやいや、これくらい平気っすよ」

京極は首を横に振った。

「それにしても、ダイダイはこんなおしゃれな店を持ってるんすね」

首を動かして内観を見回した京極に、
「自分の店で申し訳ないと思ってるけどな」

藤本は笑いながら言った。

「いやいや、ここでよかったと僕は思ってるよ」

そう言った北大路に、
「そうっすよ。

ダイダイが経営しているって言う店を1度見たいって思ってたし」

京極が同意をするように言った。