Is you is or is you ain't my baby?

「先生は、気づいていたと思います。

でも助けてくれませんでした。

落ちこぼれだから、いじめられても当然だと思っていたんでしょうかね?

それとも、子供同士のケンカくらいにしか思ってなかったんですかね…?」

泣きながらそう言った櫻子に、北大路は怒りが込みあげてくるのを感じた。

櫻子をいじめたヤツらも、それを見過ごした教員たちも許せないと、心の底から思った。

「両親には相談したんですけど、相手にしてくれませんでした。

気のせいじゃないかとか、お前が悪いんだろうって…。

それどころか、勉強をしろだのいい学校を出ていい会社に入れとか、そんなことばかりで…。

弟はともかくとして、兄もあたしを助けようとはしませんでした…」

「そうか…。

君は、1人で戦ってきたんだね。

えらいよ、アッキーはえらいよ。

よく耐えて、よく頑張ったね」

北大路は心の底から、櫻子の頑張りを認めた。