Is you is or is you ain't my baby?

「友達は中1の夏休み前まではいたんですけども、あたしがいじめられたとたんに離れて、いじめにくわわるようになりました。

心の底から親友だと信じていただけに、なおさらショックでした…」

話をしている櫻子の声が震え始めた。

「つらかったね」

そうやって、優しく声をかけられたのは北大路が初めてだった。

「ばい菌呼ばわりされて、邪魔者扱いされて、わざとぶつかってきたり、ロッカーにゴミを入れられたりしたこともありました…」

「うん」

北大路は話に耳を傾けている。

涙がこぼれたので、櫻子はティッシュを取り出すと目に当てた。

「先生や両親は助けてくれなかったの?

と言うか、いじめられていることを相談しなかったの?」

そう聞いた北大路に、櫻子は泣きながら首を横に振った。