Is you is or is you ain't my baby?

次の日の夕方、櫻子は再び『北大路クリニック』を訪れていた。

「何かあった?」

向かい側の椅子に座ったとたん、北大路は不思議そうに聞いてきた。

どうやら、昨日の喜びが顔に出てしまっていたらしい。

「ええ、ありましたよ」

そう答えた櫻子に、
「仕事は順調みたいだね」

北大路はそう言い返しただけだった。

「今日は君が株に興味を持って始める前のことを聞いてもいいかな?

家族のことも聞きたいから」

そう聞いてきた北大路に、
「はい、わかりました」

櫻子は首を縦に振ってうなずいた。

「家族は両親と5歳上の兄と4歳下の弟です」

そう言った櫻子に、
「両親は何をしているのかな?」

北大路が聞いてきた。