短編 妄想恋愛


大学最寄りの駅に着き
恥ずかしさのあまり
電車から駆け出して構内を抜ける。

うわー、もう私ってば
馬鹿馬鹿馬鹿…泣



お昼になり、
校内のランチスペースで
ご飯を食べながら
友達に朝の事を
話していた。

「ねぇねぇ!今日
そういえば朝から付いてなくてさ。
私の前に立った男の大学生が
結構タイプで見惚れてたらさ
気付かれて、何ですかって
言われちゃって、もう恥ずかしか…」

「……ん、ゴホン。
それってまさか僕のことですか。」

ん?んん?

「え、ぼ、ぼく?ま、まさか…っっ‼︎」

なんと後ろに立っていたのは
朝の大学生だった。

「美嘉沙、この人⁇」

「え、う、うん、この人……に
間違えない…と思う。」

てか、この学校だったのね。

「えっと…何年生ですか⁇」

「僕は、初等教育科1年の
藍坂尚哉(あいさかなおや)です。」

「あ、わ、私は
支援学校教育科2年の
路荷美嘉沙です。」

「そうですか。
路荷さんよろしくお願いします。
僕はこれで…」

と言い去っていった。

「ふ、不思議な人だな。」