はじめに寄った時間は、ちょうどお昼休憩の時間だったらしい。


へぇー、とか、そうなんだ、と時折相槌を打ちながらわたしの話を聞いてくれて、特に喫茶店にすごく興味を持ったみたいだった。


「二回も会いに来てくださって、ありがとうございます」


話し終えた時に言われて、改めて、二回も会いに行くなんて、余程だなあと自分に呆れつつ。


気付いたら空に一番星が光り始めていた。


「そしたら、…また、来ますね」


随分長いこと店の外で話し込んでしまった。


でも、特別な客にはなれたんじゃないかな。