「……?」 不思議そうにわたしを見つめる彼と女の子。 その時、彼の表情がパッと明るくなって 「そのワンピース!僕が売りましたよね!」 「……! そう…っ」 笑顔でそんなこと言われたもんだから、わたしはもう嬉しくて恥ずかしくて照れ臭くて、ただただ大きく頷いていた。 わたしのこと、覚えていてくれた。 1ヶ月ぶり二度目の彼は、白シャツからニットに衣替えをしていて、ボトムは細身のチノパン。 わたしの様子を見て何かを察してくれたのか、女の子はするりと輪を抜けて二人にしてくれた。