「お聞きしたいことが…」 ワンピースをぎゅっと掴み、意を決して聞こうとしたその時だった。 「ーーどうかされましたか?」 女の子の後ろから小走りでやってくるふわりとした茶髪。 すらりと伸びた手足。 まさかのご本人登場に驚きを隠せないわたしは、完全にフリーズ。 今日はいないと思ってたのに。 どうしよう、何を話したらいいんだろう。