「大体、これは先輩の為なんですからね? 我慢くらいしてくださいよ」 あ、あたしの為…? 「どういう意…味…?」 「だって先輩、あのまま泣き顔を他人に見せちゃってて良かったんですか?それに、タオルで隠してたら顔擦っちゃうでしょ?それ、肌に悪いんですよ?」 あ……。 もしかして気遣ってくれた? 「君。いいとこあるじゃん」 …気のせいか少し抱き締める力が強くなってる気が…。 それにしても、…いい匂いがする。 なんか、心地いい…。 フワフワしてきた…。