春のあたたかな日差しが、俺を照らした。
気を失いそうになった。



「…由希乃…?」



沙紀が、沙紀らしき人が。
そこに立って笑っていた。

眩しかった。
目が眩む。目が。


これは現実か、夢なのか。
なぁ沙紀。



「雅人くん~!!ねえ何してるの?はやくこっちにおいでよ!」



俺は呆然とそこにいた。
由希乃の声に耳も傾けずに。