「うん…」 悲しい笑みを見せる沙紀がいた。 俺だって、もっと一緒にいたかった。 でも、きっと俺は一生、怖がってる。 初めての彼女だから大切にしたい。 初めての彼女だからどうでもいいんじゃない。 すぐに別れても次があるわけではない。 今だけじゃなく未来も大切にしたい。 そう思うから。 「今度、海行こう?」 浴衣の袖を掴まれた。 「海?女子ってそういうとこ、苦手だと思ってた」 「そんなことないよ。海って心を洗ってくれる気がするの」 「…沙紀は純粋だよな、ホントに」