泣き叫ぶ声。
その声が、雅人の声によって制止させられた。
そして、何かを思いついたように、沙紀ちゃんは動き出す。
私の方へ、近づいてくる。
私は固まった。
金縛りのように、動けなくなった。
手も足も出なかった。
恐怖心に勝てなかったのだ。
「…私、死ぬから」
雅人を見て、にやりと笑う沙紀ちゃん。
そんなことを言って、何をする気…
私は気がついた。
沙紀ちゃんの向かう方向には、キッチンがあることを。
死ぬ、死ぬ、死ぬ…
死ぬ…?
キッチン…?
「あぁ…」
声が漏れた。身体が揺れているような錯覚。
いや、ぐるぐるとまわっているような。


