愛愛愛愛愛…アイシテル。







朝になって、ああ今日なんだ。
もう、今日なんだって。

ちょっとだけ怖かった今日が来てしまったの。
私だけが怖い思いをするんじゃない。
一番怖いのは、雅人本人だ。


雅人が。
あんなに小さかった、あんなに可愛かった愛おしかった雅人が。

私の知らない人と付き合って、知らない人に今日別れを告げる。
そんなこと、思ってもいなかった。

子供が成長するのも、はやいもの。
私の知らない息子になるのも、はやいもの。


あまりにも早い十数年だった。
高校進学…高校受験…中学卒業…。

色々なことを振りかって、色々な感情を抱いて。
喧嘩もした、笑い合った、抱き合って喜んだ。

あんな楽しかった親子ふたり。
そんなはずだったのに。


もうはやいのね、雅人。
どこかへ行ってしまうのね、きっと。

今度は成功して、結婚して…そんないい人を見つけて。
雅人も、沙紀ちゃんも。

新しい恋をして。
新しい人生を歩んで。