雅人が相談してきたのは、あの祭りから約1か月後だった。
彼女の名前は斎藤沙紀さん。
沙紀ちゃん。
沙紀ちゃんは、自殺未遂までした。
そして、雅人は悩み、学校を何日も休んでいた。
沙紀ちゃんが原因だったのだ。
そんな彼女要らない。お願い、私たちの築いた家庭を、家族を壊さないで。
そう心から思った。
雅人の愛がそんなに欲しいのか。
そんなに寂しい子なのか。
同情しかけたけれど、雅人が病みかけていたので、怖くなった。
怖かった、どんな人だろう。
雅人が病んでしまうくらいなら、彼女と別れて。
私は雅人と、別れようかと。
そう話し合った。
沙紀ちゃん。
沙紀ちゃんの家庭、性格などすべて聞いた。
いい彼女なんじゃないか。
話を聞いていくうちに、そう思った。
でもその愛はいきなり凶器となった。
愛のせいで、すべては雅人の愛が欲しくて。
沙紀ちゃんは自殺未遂までしてしまったのだ。
雅人は悪くない。
沙紀ちゃんが異常なんだ。
沙紀ちゃんが、悪いんだ…。


