「帰ろっか。」 祭りも終盤。 あんまり早く帰りたくなかったけど、沙紀も眠そうだった。 「…帰りたくないなぁ」 沙紀の言葉に、またドキッとする。 沙紀は男慣れしすぎなのか? 俺の心をわかってるのか? 「…俺も帰したくないけど。でも沙紀…」 「まだ一緒にいよ?」 「…送ってくよ。」 沙紀のためだけじゃなかった。 俺は、沙紀の親を恐れていた。 以前会ったときに、沙紀の父親から冷めた目で見られたこと。 あれ以来、沙紀の何かに恐怖を感じるようになった。