沙紀が叫んだ。
何度も、何度も。
泣き叫んだ。
「…黙れ…もう黙ってくれよ!!」
俺がそう怒鳴ると、その泣き叫ぶ声も止んだ。
「なんで?なんで束縛だなんて思うの?アイシテルんでしょ?ねえ、ねえ…」
「もう愛してない。」
「なんでよ…私、私、いつも雅人がいたから生きてこれたのに…」
現場は修羅場と化した。
呟くように言った沙紀が、どんどん母さんの方に近づいてきた。
「…沙紀ちゃんっ」
母さんが戸惑いを見せるが、沙紀は目もくれず、母さんの前を通って、やがて…
「なにする気だよ」
「…私、死ぬから。」
沙紀が笑った。


