次の日・・・
俺は身支度をした。
といっても、Tシャツにジーパン。
母さんも、ちょっとだけ緊張している様子だった。
午前10時に、ここに沙紀が来る。
何も知らない沙紀が来るんだ。
いや、何も知らないわけではなかった。
『真剣な話があるから来てほしい』。
そう一言メールしただけだった。
「親父もさ、今日くらいは家にいてよ」
「どうした。俺はゴルフに…」
親父は呑気な顔で笑った。アホらしい。
やっぱりこの父親は信頼できない。
「わかったよ。行けばいいだろ。」
「まあ、お前も母さんも、ゆっくりしなさいよ」
「他人事すぎんだよ、親父は」
「俺は俺だよ。じゃあ行ってくる」
「…いってらっしゃい。」


