雅人は私を愛してくれる。
愛してくれてるから、私も愛す。


私を好きになってくれた雅人が、雅人の愛が欲しい。
冷たくしないで、優しくして!

でも、そんなわがまま、沢山言えない。
私、まだまだ未熟なんだね。



「ねえ」



どこかのおとぎ話の女王が鏡に問うように、私も雅人に問うの。



「雅人は私を…アイシテル?」



雅人はそっけない。
雅人は冷たい。
それでも、ちゃんと言ってくれる。
答えてくれる。



「愛してる」



それだけが私の味方。
私の味方は雅人の愛だけなの。

だから失いたくない。お願い、別れようなんて言わないで。

それに雅人は私を愛してくれてるの。
だからこれは永遠の愛の物語。