あの喧嘩から数か月したある日。
「雅人、後輩と仲良くしてるの?」
「ああうん。」
ずいぶん俺は、沙紀に対してそっけなくなった。
すべては、あの沙紀のため息だった。
あの日のため息、あの嫉妬深さを知って。
俺は、何かが吹っ切れたかのように、沙紀に興味がなくなった。
「後輩って、女?男?」
「どっちもだけど。」
涼しい風の吹く窓辺で、俺はスイカを食べながら呟いた。
沙紀は、そんな俺を椅子に座って、ボーっと見つめていた。
「最近…女とばっかだよね。気のせい?」
「気のせいだろ。」
また嫉妬されてる。それが愛だとかいうのはわかってる。
でも、もう疲れた。
他の女子と関わることが、こんなに楽しいと感じたのは久しぶりだ。
今まで沙紀一筋だったけど、もう冷めかけてた。


