「んで?どうして不機嫌かわからないって??」


『ふぇっ、もうやだあ〜』


バイトの休憩中に高校時代からの親友、智華(ちか)に今までのことを全て話した。


「ん〜、アンタ彼氏いないでしょ?」


『いないよ〜、アレはただ間違っちゃっただけなのに...。』


シグったら話も聞いてくれないし。


「あたしが思うにきっと猫くんは...。あ、やっぱ言わない」


『え!?なんで!?』


「あたしが言っちゃったら面白くないもん」


『ひどいよ、智華まで...。』


「ってことはまだ“ あのこと”言ってないの??」


『へ?あ、うん。ちょっとびっくりさせたくて...』