その後、父さんと一緒に家に帰った。 それからが地獄だった。 「仕事に行ってくる」 父さんは仕事に没頭するようになった。 毎日毎日、呪文のように同じ言葉を繰り返し玄関を出ていく。 休みの日も毎日毎日。 「心配するな、お前のせいじゃないよ。」 そう言って無理矢理微笑んでいた。 小さい俺でもわかるほど父さんは無理していた。 俺がいなかったら母さんは事故にあわなかった。